農業・アグリビジネス業界の業界研究

8.この業種が知りたい [3] 養豚

みなさまこんにちは。第一次産業ネット新卒2019 運営事務局です。 近年、いろいろな「ブランド豚」が登場していますよね。今回はそんな豚を生産する養豚業界について特集します。
畜産業界志望の方にも、食品業界志望の方にもぜひ読んで頂きたい内容です!
豚の種類を知る
世界には、300~400種類近い豚がいると言われています。 ・現在日本で肉にするために飼われている豚の主な品種  中ヨークシャー、ランドレース、大ヨークシャー、デュロック、バークシャー(黒豚)、ハンプシャー など 品種にもよりますが、豚は生まれてから180日前後で肉として出荷されます。 産まれた時の体重は約1.5kgしかありませんが、出荷される頃には約115kgまで増体します。
三元豚とは
よく耳にする「三元豚」とは、3品種を掛合わせた豚の事で、雑種強制の利点と優れた3品種の良いとこ取りをした豚の事を指します。 代表的な三元豚は、ランドレース種×大ヨークシャー種から生まれた子豚に、デュロック種を掛け合わせたものです。 一般的に三元豚は一代止まりとなり、これ以上品種が掛け合わされることはほとんどありません。 <品種の特徴>
・ランドレース種、大ヨークシャ種…発育が早く子供をたくさん産む
・デュロック種…肉質が良く、発育が早い

※雑種強勢とは?
品種間の交雑を行うと、その一代雑種はしばしば両親のいずれよりも体質が強健で発育がよいという現象で、農作物や家畜の品種改良に利用されることが多い。
家畜として増体に優れる豚
豚は飼料要求率は低いと言われています。
飼料要求率とは、1㎏の増体を得るためにはどのくらいの飼料量が必要かという比率のこと。
牛の飼料要求率「15」に比べ、豚の飼料要求率は「3」とされています。
そのため、豚は3㎏の飼料で1㎏増体することができるので「発育が早い」素晴らしい家畜といえます。
※飼料増体率=期間飼料消費量÷期間増体重
豚のエサ
豚は基本的には雑食です。 農場で飼われている豚のエサは、トウモロコシ・大豆などを主な成分とする配合飼料と呼ばれる粉末やリキッドが主となっています。 配合飼料は豚が早く大きくなる事を考えて作られたエサで、栄養がたくさんあります。 その他、食品残渣が与えられることもあります。
養豚が盛んな地域
先日公表された、都道府県別の農業産出額より、豚部門のランキングをご紹介します。

1位 鹿児島県:723億円
2位 宮崎県 :517億円
3位 千葉県 :499億円
4位 群馬県 :430億円
5位 北海道 :424億円

1位は「黒豚」でおなじみの鹿児島県でした!

≪出典≫ 「平成28年農業総産出額及び生産農業所得(全国)」 農林水産省ホームページ:https://goo.gl/GVH3Q8
SPF豚をご存知でしょうか
「SPF」とは、"Specific Sathogen Free" = "特定の病原体を持っていない" という意味。 つまり、SPF豚とは『豚の健康に悪影響を与える指定された特定の病気が存在しない豚』のことをいいます。 病畜の予防や発育の改善のため、また慢性的な疾病が蔓延している国内の養豚現場では、一般的に抗生物質の使用が行われています。 SPF豚は、防疫体制を厳重にして出来るだけ抗生物質を使わないように飼育しますが、その管理は難しく、国内のSPF豚認定農場は10%未満です。 この、SPF豚は抗生物質などの使用がほぼ無いため、臭みが少なく人気が高まってきています。 SPF豚認定農場で働く際は、防疫面から着替えとシャワーを繰り返しますので、働く人も常に清潔さを求められます。

シェアする