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食と農業

カット野菜が人気!
農業に影響は?

カット野菜が人気の理由や農業界への影響、
栄養・安全性まで徹底調査!

2019年1月28日更新

人気のカット野菜を栄養面・
安全性から徹底調査!

近年は、スーパーやコンビニでさまざまな種類のカット野菜が販売されています。ライフスタイルが変化して食の簡略化が進み、購入してすぐに食べられるカット野菜の需要が高まっているのです。
しかし、「栄養面は?」「安全性は?」といった、カット野菜に対する不安の声も少なくありません。カット野菜の人気は今後も続いていくのでしょうか。また、農業界にはどんな影響があるのでしょうか。

01カット野菜とは?

キャベツや人参が使われたカラフルなカット野菜

カット野菜とは、その名の通りカットして袋詰めされた野菜のことです。洗う・切るといった手間を省けることが大きな魅力でしょう。キャベツ・レタスといったサラダ用のカット野菜もあれば、炒め物用カット野菜も販売されています。複数の野菜がミックスされていて、一袋で複数の野菜が摂取できるものも多数販売されています。
近年の人気により、販売されるカット野菜の種類も増えています。また、野菜同様、果物(カットフルーツ)も人気を集めています。

02カット野菜の需要の高まりとその背景

キャベツや人参が使われたカラフルなカット野菜

カット野菜は、消費量が少ない一人暮らしの人、高齢家庭はもちろん、共働きの世帯、子育て世帯まで幅広く人気を集めています。その背景には、核家族化や女性の社会進出により、食事の簡略化が進んでいること、健康志向が高まっていることなどが挙げられるでしょう。
2014年頃からは、食品大手各社もカット野菜市場に続々と進出しています。

カット野菜の千人当たり販売金額の推移

1000人あたりのカット野菜販売金額の推移グラフ

資料:農畜産業振興機構「POS調査」
株式会社KSP-SPが取りまとめた全国の食品スーパーのPOSデータをもとに作成。
年間販売金額の合計を年間来客数で除して1000を乗じた値の集計値

カット野菜が人気の理由

手軽に野菜が食べられることから人気のカット野菜。人気の理由には、次のようなことが挙げられます。

手間が省ける

洗う・切るといった下ごしらえが必要なく、生ゴミも出ません。

安い・価格が安定

100円ほどで買えるものが多く、価格の変動もありません。

どこでも買える

近年は、どこのスーパー・コンビニでもカット野菜が販売されています。

使い切れるサイズ

腐らせてしまうようなことはなく、必要な時に無駄なく食べられます。

03人気の一方で、
栄養面・安全性への不安も…

カット野菜が使われてるサラダ

カット野菜を使ったレシピ本やダイエット本も販売されるほど、売上を伸ばしているカット野菜ですが、栄養面や安全性を疑問視する人も少なくありません。

カット野菜ができるまで

そもそも、カット野菜はどのように作られているのでしょうか。野菜の種類や工場によって、若干の違いはありますが、一般的に次のような工程でカット野菜が製造されています。

カット野菜の製造工程フロー

カット野菜の栄養価は?

カット野菜が使われてるサラダ

野菜には水溶性ビタミンが多く含まれていますが、水溶性の栄養素は水に溶けやすい性質があります。そのため、「カット野菜の栄養素は、洗浄によって失われているのではないか」と、心配してする人もいるかもしれません。

カット野菜の栄養価は、洗浄を含め、原料の品質や生産時期、加工・流通条件など、さまざまな影響を受けているのは事実です。しかし、水溶性の栄養素を含め、栄養素がすべて抜けているわけではもちろんありません。また、家庭で普通の生野菜を洗っても、ある程度栄養素は流出するものです。カット野菜でも、十分に野菜不足の解消には役立てられるでしょう。

消毒が必要!?安全性は大丈夫!?

トマトを洗っている人

市販されているカット野菜は、HACCP※(ハサップ)を元に衛生管理がなされています。どのメーカーも、加工はもちろん、保管・流通におけるさまざまな工程で適切な温度管理や継続的な監視・記録を行い、安全性の確保に努めています。

確かに、食中毒を防ぐために消毒が必要ですが、安全性を担保するための必要最低限の殺菌条件で施されています。そのため、かつての「カット野菜は臭い」という印象はなくなり、近年の人気につながったのだと言えるでしょう。

※HACCP・・・国際的に認められた食品の衛生管理の方式

04カット野菜人気による農業界への影響

いちごを収穫しようとしてる男性

消費者のライフスタイルが変化し、カット野菜の需要が高まっている今、農業界にはどのような影響があるのでしょうか。
近年は、契約農家としてカット野菜用の野菜を出荷する農家も増えています。契約取引では一定の価格で取引が行えるので、卸売市場のように価格が低下することなく、安定した収入が得られるというメリットがあります。また、6次産業化の取り組みとして、カット加工に取り組む農業法人・団体も増えています。

カット野菜向けの野菜を栽培するに当たり、加工業者との連携が大変重要であり、産地から流通に至る各ステップにおいて、メリットの多い仕組みが必要になってくるでしょう。

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