儲かる農業に人材が集まる仕組みを

弊社のメインの事業範囲でもあるのですが、農業における人材についてはどのように考えておられますか。

単刀直入に述べると、農業の人材獲得の一番のポイントも「本当にその農業は儲かるのかどうか」なのだと思います。儲からないのに無理矢理「跡を継ぎなさい!&補助金あげるから!」という政策はもうナンセンスです。

今は中間流通を抜いてコストをいかに下げ、農家の手取りを増やすかという議論ばかりしていますが、繰り返しになりますが、私は新たな需要(外需)の獲得と高付加価値化だと思います。

そこに今後は自動化の流れが加わってきます。2018年には準天頂衛星システムが稼働してGPSの誤差が数センチになるので、今後は農業分野での機械化や自動化も、さらに発達してくるでしょう。自動走行で種まきや収穫をし、ドローンが農薬を散布するイメージです。

日本の農業が置かれている状況と今後について

農業を志す方々が今後、アジアのマーケットを意識しながら儲かる農業を模索する時、どのような事に注目していると良いとお考えですか。

EUについて考えてみてください。EUではオランダは農業、ノルウェーは漁業、ドイツは工業、イタリアはデザイン、フランスは観光、と言った具合に其々が得意分野でやっている。

日本は今まではトヨタに代表されるように工業製品を輸出してやってきたところがあるからドイツ的だったとも言えるのですが、現在の日本がアジアで置かれている状況はどんなでしょう。

これから日本はEUよりもはるかに大きなアジアのマーケットの中で、EUにおけるオランダにもなれるし、ノルウェーにもなれるし、イタリアにもなれるし、フランスにもなれるポテンシャルを持っています。アジアが発展して経済的に豊かになってきた事でそれができる状況になった。

地方創生担当の内閣府副大臣として政策を担当した立場から言うと、それをやっていきましょうっていうのが今の政府の地方創生の戦略だから、農業だって間違いなくさらに良い方向に進んでいくし、ビジネスチャンスは東京だけじゃなくてきっと地方にあると思います。

チャンスはものすごいいっぱいあるし農業は儲かると思いますよ。

2016年12月9日 平将明事務所にて

インタビュアー:株式会社 Life Lab 代表取締役 西田裕紀

2006 年に株式会社 Life Lab を設立して以来、農林水産業の人材分野で事業展開。同社の運営する「第一次産業ネット」は農林水産業専門求人サイトとして国内最大級まで成長。「未来の農業をつくる」という理念のもと、今後もより一層農林水産業界への貢献度を高める。

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