就農者インタビュー特集

内藤 寛子 さん
Profile
経歴:一般企業でOLとして勤務後、千葉大学で実施されていた農業・園芸技術者養成の職業訓練を経て、2011年に留守農場にて就農。2014年に留守農場の支援を受ける形で独立。
勤務先
おひさまファーム(千葉県)
事業:カブ、大根、ジャガイモ、ハーブなど少量多品目の野菜生産

農業を目指したきっかけ

農業とは無縁の仕事生活を送っていた内藤さん。そんな彼女を独立まで駆り立てた農業との出会いをお伺いしました。

『偶然出会うことができた農業という仕事』

高校卒業後、ディズニー(オリエンタルランド)に就職しました。 その後、医療事務や人事などオフィスワークを中心にキャリアを作ってきましたが、会社の都合でいわゆる「派遣切り」にあいました。 そこからどうしようかなと思っていたとき、たまたま千葉大学の園芸コースで半年間、学科と実地訓練を受ける機会に巡り合ったんです。 実家の近くに畑があったので、もともと農業に対する興味はありましたが、千葉大の研修が始まってからは、農業人フェアなどのイベントにに参加したり、色々な農家さんのところに勉強しにいったりしてさらに関心を深めていきました。 その中で、リーフレタスを水耕栽培している農家さんのもとで半年ほど働いた時期があるんですが、「土でモノを作りたい!」という自分の強い気持ちに気づきました。

農家としての挑戦

「やりたい」という思いを持つことこそが、農業を続けるうえで大切だと内藤さんは言います。

『女性だから、というのは気にしない』

農作業を始めてから、力の面で男の人にはどうにもかなわないと実感しました。 それでも、独立するまでの3年間自分がどこまでできるかを試すために、無理をしてでも重いものを持ったり、あえて大変な作業に挑戦したりしていました。 その努力おかげで自然と筋肉や体力もついてきて、今では自分なりのやり方で男性と大差なく仕事をすることができています。 だから、収穫の大変さなどは気にせず、作るものは好みで決めます。 私は葉物より根菜類のほうが好きなので、重くて大変でも大根やニンジンを好んで作ります。 "重いからできないわ"ではなく、やりたい!という思いを大切にして取り組むことを大切にしています。 なので、女性というハンデを感じることはあまりありません。

少量多品目栽培

野菜の成長をいつも楽しみながら仕事をしている内藤さんですが。50種類以上の品目を一人で栽培している彼女は、一体どのような考え方をもっているのでしょうか?

『好きなものは作る、やりたいことはやる』

私はネギが食べられないんですが、ちゃんとネギを育てることができます。 土をいじるのが好きなんです。 嫌いなものでも作る理由は、野菜を触ったり、いじったり、観察したりするのが好きだからです。 「これを出荷したらお客さんはどういう反応するだろう?」というような好奇心が強いで、嫌いな食べものでも自分が楽しいと思うものは作ります。 ただ、味はわからないのでみんなに食べてもらって美味しいかどうか確認してもらってます(笑) 多くの品目を同時期に栽培することもありますが、種のまき方など基本的な育て方が同じ野菜も多いので応用が効きます。 たとえ知らなくても挑戦してみるタチので、きっちり全部覚えなくてもなんとかなっています。 肥料の使い方なども、留守農場で経験したことを活かして、シンプルに・簡単にやることを心がけています。

就農してみて

当初は、抱いていた農業のイメージとのギャップを感じた内藤さんでしたが、いまは農業を天職だと思えるようになったそうです。

『手を抜かずにやり抜きたい』

やっぱり初めて来たときは、OLとして会社に勤めていたときの感覚が残っていたので、お休みがないことに驚きました。 でも、野菜を作っていると『これは当たり前だ、休んでる場合じゃない』ということに気がつきました。 野菜たちは毎日変化するので、まるまる一日畑をほったらかしになんてできません。 もともと朝は強いほうでしたが、3時起きが続いたときはさすがに少し辛かったですね。 でも、せっかくやりがいを感じられる仕事を見つけることができたので、できるうちは手を抜かずにやりたいという気持ちを強くもっています。 今どき、仕事を好きでやってる人は結構少ないのではないでしょうか。

実際に独立をしてみて

独立後の働き方や野菜作りの考え方についてお伺いしてみました。

『作った野菜を自分が置きたい場所に、売りたい値段で出せたら最高です』

私は研修生のときから畑をやらせてもらっていて、その流れでここをやらせてもらっているので、独立したという意識はあまりないです。 でも、自分の納得できるスタイルを確立するまでは、とりあえずガムシャラに農業だけをやっていきたいと思っています。 プライベートは欲しくないわけではないですが、それよりも今は真剣に農業と向き合って、休みなしで目いっぱいやっていきたいです。 その中で、落とし所をみつけていこうと思っていますが、まだまだ余裕はないですね。 目指すスタイルとして、作った野菜を自分が置きたい場所に、売りたい値段で出せたら最高ですね。 生活できればいいや、くらいの生半可な気持ちではなく、自分の職業・生業としてきちっとやっていきたいです。 もちろん、儲けだけに走るんじゃなくて、もっともっと美味しい野菜を作ってお客様に届けていきたいです。 私の場合、広く安くだそうという気持ちはそんなになくて、きちんと評価してくださるお客さんに、相場に左右されない適性な値段で売れるようになりたいです。

農業を志す方へメッセージ

就農や独立を目指す方にアドバイスをいただきました。

『自分からドンドン動いてみてください!』

そんな偉そうなことはいえないですけれど、やっぱり、やりたい!という思いがあるなら、あとは自分からドンドン動いてみるだけだと思います。 私もそんなに行動的なほうではないですが、やりたいという想いを持って動き続けた結果、留守農場さんのような素晴らしいところに辿りつくことができました。 とにかく、自分で動いていけば誰かが助けてくれるし、自然と次に繋がっていくと思います。
留守農場
千葉県にある留守農場は、主力のサツマイモやトマトなどを始め、約40種類以上の野菜を栽培しています。そんな留守農場では、個人の裁量権が大きく、自分の栽培したい野菜を手掛けることもできるそうです。内藤さんも留守さんの支援のもと独立を果たし、今でも留守農場と深く関わりながら農業に取り組んでいます。留守農場では、生産から営業、販売まで実践的な経験を積んでもらう事で、研修生が将来的に自立した経営を行う『骨太な力強い農業者』となれるような取り組みを行っています。
留守農場の求人はこちら
※掲載終了の場合は「0件」と表示されます。

シェアする