就農者インタビュー特集

曽根田 雄久 さん
Profile
年齢:39歳
経歴:神奈川県出身。引越サービス会社での勤務を経て、2014年に宮崎県に移住。同年に耳川広域森林組合に入組。
勤務先
耳川広域森林組合(宮崎県)
事業:森林整備、加工、販売、組合員指導 / 作業班員296名

林業に転職しようと思ったきっかけ

曽根田さんが森林組合で働き始めたきっかけは、炭焼きとの出会いだったそうです。どんなところに魅力を感じたのでしょうか?

『炭焼きと山仕事で、自分らしく生きよう』

移住前には、自分たち家族が住みやすい土地を探す旅をしていたんです。 4年間くらい、毎年2〜4週間の夏休みをとっていました。その旅の中、田舎暮らしをしている友人の家で過ごすことがあって、暮らしと仕事について話したんですよ。 そして自分らしく生きる時間の過ごし方など話すうち、炭焼きという仕事が選択肢として出てきたんです。 炭焼きは時間を自由に使えるんですね。 それから移住をして、炭焼きのお手伝いを始めました。 でも実際にやってみると、炭焼きだけで家族を養うのは無理があるなと感じました。 そんな時に森林組合を知って、炭焼きと両方やろうと思ったんです。 山仕事を学びながら森林組合で働き、休日等に炭焼きのお手伝いをする、という暮らし方です。 山仕事をした上で炭焼きをすると、山が生きるサイクルをより感じられるようになりました。 耳川広域森林組合では本業に支障がなければ他のライフワークも大切にしてくれるので、両立しやすいのもいいですね。

林業での仕事選び

家族で暮らす田舎を探す旅を続けた曽根田さん。選んだ土地は宮崎県の耳川流域にある美郷町でした。

『いろいろ旅して、“この土地だ”と思った』

いろいろな土地を見て回りましたが、最終的には宮崎県の美郷町あたりがとても気に入りました。 林業が盛んで、森と暮らす文化が古くから続いています。 気候もいいし、神奈川にいた時のように海が見たくなればきれいな海岸線もあります。“この土地だ”と思いましたね。 仕事の面では、もともと体力を使う仕事が気に入っていました。 炭焼きも体力的に厳しい面があって、そこも自分にとっては魅力です。 自分の身体を使って働くのが好きなんですね。 森林組合での仕事は頭も使いますが、自然の中で身体を動かしているのが楽しいです。 耳川広域森林組合は地域の人に紹介されて知ったのですが、炭焼きの手伝いと両立できるとわかって、自分らしい暮らしができそうだと思いました。 それで森林組合で働くことにしたんです。

林業へ就職してみて

引越サービスと森林組合の仕事ではチームで仕事をするスタイルが似ている、と曽根田さんは考えています。どんなところが似ているのでしょうか?

『得意なチームワークがここでも活かせる』

引越と森林組合とは別ジャンルの仕事ですが、働いてみると根本的な部分がすごく似ていると感じました。 一例としては、要はいかに安全に効率よくモノ(木材や荷物)を搬出するか、ということがポイントになる場面がどちらにもありますね。 チームのメンバーがそれぞれ無駄のない作業を追求するのですが、何かにハマってしまって想定より時間がかかってしまうメンバーが出てきます。 その時に手の空いた他のメンバーや余裕のあるメンバーがスムーズにサポートに回ることができれば、仕事の全体量やスピードがアップするんです。 引越業をやっていて共通した流れが根本に見えるため、森林組合でもチームワークを活かせています。 いくつかチームがあるのですが、自分に本当にあっている伐採チームに入れたので、仕事の時間は仕事を楽しみ、休憩の時にはふざけあえる、そんな時間を過ごせるのが今すごく楽しいです。 暮らしの面では、移住してみて分かったのは宮崎の山は思っていた以上に寒いってことですかね。 南国宮崎に移住したのになぜこんなに寒い思いをしているのか、たまに疑問に感じます(笑)

今後の目標

炭焼きをきっかけに、移住をして森林組合で働き始めた曽根田さん。これからの暮らしをどのように描いているのでしょうか?

『炭焼きをもっと暮らしに取り入れたい』

当面の目標は、自分の暮らしの中に炭焼きの仕事を徐々に取り入れていくことです。 今年はタイミングが合えば炭窯を借りて、買い木で炭を焼くことを暮らしに取り入れたいと思っているんです。 森林組合では目標というより今は学びの時期ですね。この1年でもたくさんの事を学びましたが、それ以上に仕事について分からない事がまだまだあるので、これからも学び続けて行こうと思います。 暮らしについては、今年はもっと地域のイベントに参加して楽しんでいきたいですね。 宮崎に来てみて、ほんとにイベント事が多いなと感じています。 のみかた(宮崎では飲み会をこう呼びます)、地元の祭り、ホームパーティー、音楽イベントなど、楽しめる事をいろいろとみなさんやっているんです。 今まで食べたことのない物にトライできるのも楽しいですね。スッポンをさばいたり、猪肉料理をするなんて神奈川にいる時にはしていませんでした。 食べものにもトライしていきたいです。

林業を志す方へメッセージ

最後に、林業に向いている人と向いていない人、山暮らしについてお伺いしました。

『明るくて自分を持っている人。林業に向いてますよ。』

林業に向いているなと思う人は、まず明るい人です。 これは宮崎の人がそうなのか、ここら辺の地域の人がそうなのか分かりませんが、女の人はもちろん男の人も立ち話が好きなんです。 山師や材運びのおじさんは“寡黙でちょっと恐そう”というイメージを自分ははじめ持っていたのですが、今ではいつも陽気にしゃべって20~30分の立ち話なんかザラだったりしますよ。 仕事でもチームワークが大事なので、コミュニケーション力は必要です。 またチームワークの中でも作業自体は1人でやることが多く、ちゃんと危険を認識出来る判断力を持っている人が林業に向いていると思います。 林業の仕事には危険も多いので、“自分で考えて動ける”というのはほんとに大事です。そして山仕事以外でもライフワークや趣味を持っていて、お互いに影響し合えたら最高ですね。 林業に向いていないかもしれないなと思うのは、お喋りを楽しめない人や、自分で判断できない人ですね。 こうした人は慣れるのに時間がかかるかもしれません。山暮らしでは買い物は大変です。 買い置きをうっかり忘れて夜に気がつくと、近くにはコンビニもないので本当に必要なものだと山を下りなければなりません。 1度灯油を買い忘れた時は大変でした。それでも山の暮らしは楽しいですよ。 食べものにもトライしていきたいです。
耳川広域森林組合
宮崎県はスギ生産量が25年連続1位と、日本有数の林業が盛んな地域。 その中でも、宮崎県の県北に位置する耳川広域森林組合は、全国でも指折りの規模を誇ります。 耳川広域森林組合では今後ますます需要が高まる国産材の増産に備えるため、従業員を募集中です。 本所の他、4つの支所、3つの事業所がありますが、今回はそれらすべての支所・事業所で従業員を募集しています。
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