就農者インタビュー特集

木山 英樹 さん
Profile
年齢:34歳
経歴:アパレル業界での販売職を経て、代々続く農家を継いで2005年に新規就農。2013年に法人化し代表を務める。
勤務先
会社名:株式会社ナチュラルワークス(熊本県)
事業:ナス、米等の生産販売 / スタッフ14名

農業を目指したきっかけ

アパレル業界で販売職の経験を積んだ木山さん。ショップオーナー等の選択肢がある中で農業を選びます。その理由は何だったのでしょうか?

『ショップオーナーか農家か。より可能性を感じた農業へ』

お客様に商品価値を伝えてモノを売る仕事も好きでしたし、責任のあるポジションでの若手の育成も楽しんでいました。ですが代々農家を続けている実家から、継いでみないかという誘いを受けてから、農業も選択肢として考えるようになったんです。20代前半でしたが経営にも関心がありました。農家として独立するかショップオーナーとして独立するか、将来についてあらためて考えたとき、農業の“つくりだす”というポイントにより魅力を感じました。誰かがつくったものだけをお客様に届けるのに比べると、農業では自分でつくりだすことができます。そうした農業のクリエイティブさに気づくと、可能性の大きさや楽しさが見えてきました。それで、農業を選ぶことにしたんです。

法人化への道のり

未経験から新規就農した木山さん。今ではその技術力が高く評価され、大手取引先とも契約栽培をしています。その経緯をお伺いしました。

『技術を高めて、お客様に認められる野菜づくりを』

両親や地域の先輩たちには農業の基礎から教えて頂きました。また県やJA部会の勉強会にも積極的に参加して、とにかく勉強しました。経営を任されるようになったのは、就農して1年半後です。それから周年出荷への取り組みを始めて、安定生産するための品質管理をより徹底しました。減農薬での栽培など、“良いもの”を“安定して”供給してほしいというニーズに応えるために様々な工夫をしました。そうして飲食店等と販売契約をすることができるようになったんです。就農してから8年後には、取引先からの信頼をさらに高めるために法人化を行い、大手企業との取引も増えてきています。農業未経験からでも、技術を高めてお客様に認められるようになりました。ここまで来ることができたのは周囲のサポートも大きかったですね。

独立しての感想

お客様のために商品を“つくりだす”ことに魅力を感じて就農した木山さん。実際に農業で経営者となって、野菜づくりだけでなく“人づくり”にもやりがいを感じていると言います。

『考えて工夫して、うまく育つのが楽しい』

考えて、段取りをして、うまく育つように工夫することが楽しいです。経営を任されるようになってから基幹作物を筑陽ナスに切り替えたり、“とろとろ炒めナス(R)”をプロ農家で最初に生産したり、新しいことに挑戦してきました。そうして結果がでるとさらにやりがいを感じます。人を育てることについても、アパレルショップで若手に教えたり、お客様と対面で接する中で色々と工夫してきました。褒め方、求めるものの察し方、個々人に合わせた対応方法などです。スタッフのやりがいを引き出せた時や、成長が見えた時には、私自身も人づくりのやりがいを感じて楽しんでいます。

今後の目標

これまで技術を高めて取引先の信頼を得てきた木山さん。これからの目標として向き合っているのも、やはりお客様でした。

『お客様の満足をさらに高めていきたい』

今後はより多くのお客様に、より大きな満足をご提供したいですね。例えば品質面では、減農薬栽培へのニーズにお応えするため、微生物資材や天敵資材を使った栽培を始めています。また有機質肥料を多く使用した減化学肥料栽培にも取り組んでいますよ。さらに地域の数件の農家さんを取りまとめて、品質管理も行っているんです。それら農家さんのナスや一般野菜を、ナチュラルワークスを通して取引先に仕入販売しています。これにより、お客様には安定品質で多量多品種をご提供できるようになってきました。協力農家さんから仕入れた野菜を保管するための冷蔵スペースも今つくっているんですよ。この冷蔵機能を活用して就業環境の改善にもつなげようと考えています。隣接する集荷選別スペースでは涼しく作業ができるようになります。生産量の面では、作付け面積をさらに拡大していく予定です。就農前に感じた可能性の広がりを今実感していますよ。

農業を志す方へメッセージ

特にナス栽培で技術力の高さを評価されている木山さん。しかし最初から、この野菜をこうやって育てよう、と全て具体的に描いて就農した訳では無かったそうです。

『明確な目的が無くても、目的意識があれば達成感がついてきます。』

私の場合、筑陽ナスに出会ったのは就農後でした。色々と勉強会に出席しているうちに、厳寒期に尻太果実が出にくく、夏場も奇形果の発生が少ない筑陽ナスを知ったんです。“とろとろ炒めナス(R)”も、ナスづくりを続けていてお声掛け頂きました。経営者・生産者として何をすべきか、という目的意識は持っていたので、歩きながら目的地をつくっていった感じです。なのでスタッフにも、何をすべきか考えられるような目的意識づくりのサポートをしています。これから就農される方も、目的意識を持って取り組むと、作業1つ1つの意味やそのやりがい・達成感を得られると思います。また成長にもつながると思いますよ。農業っていいな、と感じたらぜひチャレンジしてみてください!
株式会社ナチュラルワークス
湧水の土地で100年以上続く農家を前身とする、株式会社ナチュラルワークス。JAのナスの部会でもNO1評価を3年受賞するなど、高い栽培技術が強みです。また、代表は地域の若手農家の取りまとめ役としても活躍中です。 社内外の「人」と一体となって協力して共に発展し、社会に貢献することを目指すナチュラルワークス。メンバーの年齢は20代から60代まで。中でも若い年代が多く平均年齢は30代です。活気のある明るい職場で、創る喜びに感謝しながら楽しく勤務しています。
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