就農者インタビュー特集

坂下 理人 さん
Profile
年齢:33歳
経歴:外資系製薬企業のMR職を勤めた後、退職。世界一周の旅にでる。帰国後、山梨県の農業法人で7ヵ月程研修。その後、長野県の里親制度を利用し3ヵ月研修を受けた後に独立を果たす。
勤務先
農園名:坂下農園 (長野県)
事業:ズッキーニ・ミニトマトの生産、特別栽培

農業に転職しようと思ったきっかけ

前職は、外資系製薬会社でMR職として活躍していた坂下さん。なぜ充実していた仕事を退職し、農業界への道を選んだのか、そのきっかけをお伺いしました。

『家族と過ごす時間を作りたい』

就職にあたっては、負けず嫌いで何事にも挑戦したい性格なので、あえてきつい仕事、なお且つ成果がはっきりわかる外資系企業のMR職を選びました。仕事は充実していましたが、営業職は多忙な上に転勤や単身赴任が多く、家族と過ごす時間はほとんど持てません。帰らないマイホームを買う先輩達の姿を見て、次第に家族の在り方について考えるようになりました。家族と過ごす時間を作りたい、自然豊かな田舎で暮らしたいと考え、3年勤めた後に退職し、農業を仕事にすることを決意しました。

独立への道のり

農業界への第一歩として、帰国後すぐに山梨県の農業法人で研修を受けた坂下さん。そこからどのような経緯で、独立を果たしたのかお伺いしました。

『世界一周の旅を経て、農業法人で研修開始』

退職後はかねてから夢であった世界一周旅行に出発。旅行中にインターネットで研修先を探しました。ちなみに、最初に研修を受けた農業法人での受け入れが決まったのは、インドの山奥にあるネットカフェでした。帰国後すぐに研修が始まり、ここではナスやホウレンソウの栽培を学びました。はじめて農業に触れて非常にわくわくしましたが、同時に体力が持たず身体がきつかったですね。次に、長野県の里親制度を利用し、県内の農家の元で研修を受けました。このときに学んだトマト栽培の技術が今の坂下農園でも活きています。この里親の紹介で農地を借りることができ、28歳の時に独立を果たしました。

独立しての感想

約1年の研修期間を経て、独立をはたした坂下さん。前職で培われた力が、今の仕事にも活かされていると言います。

『前職で培ったロジカルという武器』

意外に思われるかもしれませんが、前職で培ったロジカルな考え方(Plan・Do・Check・Action)が農業の仕事にも活かされています。独立時には売上目標を1000万円に設定。それを達成するために自ら作成したマスタープランに基づいて行動しました。目標を明確に設定することで、達成するためのプロセスがみえてきます。独立直後は本当に多くのやるべき事がありましたが、目標を見据え、優先順位を決めて行動したことによってやりぬく事ができました。 また、独立の準備の中でも特に重視したのが、県内でのネットワークづくりです。技術が身に就いていない中での独立だったため困難なことも多くありましたが、県内の仲間たちにはずいぶん助けられました。

今後の目標

現在、独立されて6年目の坂下さん。まだまだ成長段階とのことですが、今後どのような目標をお持ちなのか、お伺いしました。

『オーストラリアのような組織的な農業法人を目指す』

将来的には坂下農園のマネジメントに徹した運営を行っていきたいです。オーストラリアの組織的な農業のように、経営者は組織のマネジメントをし、社員は農作業に徹するといった組織運営を理想としています。組織的な運営を行っていくことで、それぞれの役割に徹することができ、今までにはなかった大規模な農業運営を可能にすることができると考えています。長野県から新しい農業のビジネスモデルを生み出し、日本の農業を活性化していきたいですね。

農業を志す方へメッセージ

自ら設定した目標に向かって日々努力されている坂下さん。最後に、農業を志す方へのメッセージをお願いしました。

『農業の魅力はインディペンデントな点』

今、県内の就農者でグループを作り、定期的な勉強会を開催しています。土づくり、栽培方法、マネジメントなど勉強することは多くありますが、常に自分が成長している実感があり非常に楽しいです。農業の仕事の魅力はインディペンデントな点。これから農業界で働く人には、ぜひ人生プランを自分で設計して、この魅力を実感して欲しいですね。
坂下農園
長野県にある坂下農園は、ズッキーニ、ミニトマトを特別栽培(地域の慣行レベルに比べて、節減対象農薬の使用回数を50%以下、化学肥料の窒素成分量を50%以下で栽培すること)で生産している、若く勢いのある農園です。既存の農業の方法論を疑い、革新的な農業経営を行っています。
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