就農者インタビュー特集

加瀬 裕希 さん
Profile
年齢:32歳
経歴:ゴルフ関連の会社に約4年間勤務後、祖父の農地を引き継ぎ2005年に新規就農。加瀬農場の代表として日々農業に取り組む。
勤務先
会社名:加瀬農場(千葉県)
事業:野菜の生産 / スタッフ7名

農業を目指したきっかけ

元々、千葉県の実家に祖父の農地を所有していた加瀬さん。しかしこれまで農業に興味を持つことはありませんでした。前職はゴルフ関連の会社で約4年間お勤めだったとのこと。趣味であるゴルフに携われる仕事に初めは楽しさを感じていましたが、次第に物足りなさを感じるようになったと言います。

『妻の後押しがきっかけに』

ゴルフが好きだったことから選んだ前職ですが、変化のない生活に次第にやりがいを感じられなくなっていきました。実家に農地とトラクターがあったため、それを活かして農業の道に進みたいと考え妻に相談。反対されるかと思いましたが、意外にも大賛成でむしろ農家になってほしいと後押しまでされたほど。収入への不安はありましたが、妻の後押しがきっかけとなり祖父の農地を継いでの新規就農を決意しました。

独立への道のり

農業に関しての知識も経験も全く無い状態で、新規就農を決意した加瀬さん。新規就農に必要な情報集めに使用したのは、なんとインターネットでした。

『困難を乗り越える事が出来たのは周囲の支援のおかげ』

初めて栽培したのはトウモロコシです。種の蒔き方、土の耕し方など、農業を始めるにあたって必要な知識は全てインターネットで情報を得ました。順調なスタートを切れたかのように思っていましたが、継続していくうちに様々な困難に直面しました。病害虫などの不測の事態に対応することができない、販路が開拓できず収穫した作物の販売先が無いなどの事態が次々と発生。見かねた近所の農家さんが助けを出してくれなければ、とても乗り越える事は出来なかったと思います。その点で、私は本当に周囲の環境に恵まれていたと思います。

独立しての感想

前職を辞した理由の一つは、その飽きっぽい性格だったと話す加瀬さん。独立し、農業に関わる中で多くの苦労を経験しましたが、就農後8年目の現在も農業を続けています。加瀬さんを惹きつける農業の魅力とは一体何なのでしょうか。

『農業の魅力は自由であること』

農業って一度始めると本当に面白いです。というのも、同じ仕事が無く、日々新しい仕事に取り組むことができるから。作物は毎日成長し続けているため、同じ日はありません。成長に合わせて仕事内容も変えていかなければいけませんし、もちろん、天候や病害虫の発生など不測の事態に対応する臨機応変さも必要です。私は飽きっぽい性格ですが、農業を現在も続けられているのは、自由度が高く、形式にとらわれずに仕事ができるからだと思います。私のように、飽きっぽいけど負けず嫌いで諦めない性格の人こそ、農業に向いていると思いますよ。

今後の目標

新規就農1年目の売上は80万円だったものの、8年目の今は当初の何十倍もの売上を上げるまでに成長した加瀬農場。まだまだ成長中の加瀬農場の今後の目標をお聞きしました。

『加瀬農場の野菜のニーズをもっと増やしたい』

もっと加瀬農場の野菜のニーズを増やしていきたいです。他ではない『加瀬農場だから』という理由で、お客様に私たちの作った野菜を買って頂きたい。そのためにも、契約農家として固定のお客様に野菜をお届けできるようになることが目標です。規模拡大も目標の1つではありますが、規模が大きくなりすぎると生産現場を離れた、会社のマネジメントの仕事が増えてしまう。現場で日々、野菜の成長を感じながら仕事をするのが好きなので、まだまだ現場に携わっていたいです。

農業を志す方へメッセージ

未経験からの新規就農を果たし、様々な困難を乗り越えながら経営者として日々奮闘されている加瀬さんに、農業を志す方へのメッセージをお願いしました。

『新規就農には覚悟が必要』

今の社会には、仕事にやりがいを感じられずに働いている方はたくさんいると思います。私も以前はそうでした。私は、実家が農地とトラクターを所有していたこと、妻の後押しがあったことの2つがきっかけで新規就農を果たしましたが、現実は厳しいものばかりでした。農業は自分一人ではできません。農業を始めて辛いこともありましたが、周囲の方の助けと支えがあったからこそ、今まで続けることができたと思っています。新規就農を志す方は、覚悟を持って臨む必要があるということを忘れないでください。

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